七五三の記念写真はいつから?|写真館の誕生から、スタジオ撮影・出張撮影・データ納品まで

七五三の記念写真はいつから?|写真館の誕生から、スタジオ撮影・出張撮影・データ納品まで

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七五三の日に、晴れ着で写真を撮る。今では当たり前のことですが、七五三の歴史の中では、写真はかなり新しい習慣です。

七五三のもとになった儀式は平安時代までさかのぼります。一方、日本に写真館ができたのは幕末です。七五三は写真より何百年も古く、あとから写真が加わって今の形になりました。

写真館として七五三を撮っている当店が、その移り変わりを調べてまとめました。

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先に結論

  • 七五三のもとは、3歳の髪置、5歳の袴着、7歳の帯解という3つの成長儀礼です
  • 七五三で記念写真を撮る習慣は、幕末に写真館が生まれ、明治・大正に七五三が都市の行事として広まるなかでできたと考えられます
  • 「最初の七五三写真」がいつ・どこで撮られたかを示す史料は見つかっていません
  • 今は、写真館で撮影する家庭がお参りする家庭より多いという調査もあり、写真が七五三の中心になっています

七五三の始まり(写真が生まれる前)

神社本庁によると、七五三の由来は次の3つの儀式です。

年齢 儀式 内容
3歳 髪置(かみおき) 男女とも、髪を伸ばし始める
5歳 袴着(はかまぎ) 男の子が初めて袴を着ける
7歳 帯解(おびとき) 女の子が子ども用の付け紐をやめ、大人と同じ帯を締める

どれも、見た目が変わる儀式です。髪を伸ばす、袴を着ける、帯を締める。子どもが一つ大きくなったことを、家族や周りの人が目で見て確かめる行事でした。

明治神宮の解説では、平安時代の中ごろには公家の社会で子どもの成長を祝う儀式があり、それが武家に受け継がれ、江戸時代に庶民へ広がったとされています。江戸時代の後期には、11月15日に髪置・袴着・帯解を祝い、晴れ着で産土神(生まれた土地の神様)にお参りする習慣が記録に残っています。

11月15日については、五代将軍徳川綱吉の子・徳松の祝いが天和元年(1681年)11月15日に行われたことに由来するという説がよく知られています。ただ、ほかにもいくつかの説があり、これだけを起源と決めることはできません。

江戸時代には、すでに七五三が買い物とも結びついていました。明治神宮は、呉服問屋が七五三に合わせて子ども向けの品を売り出したことも、七五三が広まった理由として紹介しています。晴れ着を用意して家族で出かけてお祝いする、という形は写真館より先にあったわけです。

写真館の誕生と七五三写真

日本で写真館を営む写真師が現れたのは幕末です。静岡県下田市は、下岡蓮杖(しもおか れんじょう)を「日本写真師の祖」と位置づけています。

明治時代になると、髪置・袴着・帯解をまとめて「七五三」と呼ぶようになります。明治神宮によれば、1878年の『朝野新聞』にも七五三の記事があり、今のようなにぎわいが目立つようになったのは大正時代からです。

写真館の誕生、七五三という呼び名の広まり、大正時代のにぎわい。この3つが重なった明治から大正にかけて、七五三の晴れ姿を写真館で撮る習慣が広まったと考えられます。ただし、これは時代の流れから考えたもので、「何年に最初の七五三写真が撮られた」という記録があるわけではありません。

七五三と写真の相性がよかった理由

七五三は、もともと見た目の変化を祝う行事です。その日の晴れ姿は、その日しか見られません。写真に残せば、遠くに住む親戚にも見せられるし、何十年たっても見返せます。

「無事にここまで育った」ことを家族で確かめる行事と、その姿をずっと残せる写真。七五三と写真館が結びついたのは、自然な流れだったと思います。

七五三写真の移り変わり(年表)

時代 七五三のようす 写真との関係
平安〜中世 公家や武家の子どもの成長儀礼 写真はまだない
江戸時代 髪置・袴着・帯解が庶民に広がる。11月15日に産土神へお参りする習慣ができる。呉服問屋が子ども向けの品を売り出す 写真はまだない
幕末〜明治 「七五三」という呼び名が広まる 日本人の写真師が写真館を開く
大正〜戦前 七五三が都市の年中行事として定着 写真館で子どもや家族の記念写真を撮る習慣が広まる
戦後の昭和 家庭用カメラが普及 家庭のスナップ写真と、写真館の記念写真が並ぶ
平成 子ども写真専門のチェーン店が全国に広がる 衣装を選び、たくさんのポーズを撮って商品を選ぶ形に
令和 前撮り・後撮りで、お参りと撮影を別の日にする家庭も 出張撮影、写真データの大量納品、スマートフォンでの共有が広がる

戦後:家庭のカメラと写真館

戦後、家庭用カメラが普及すると、七五三の写真は二つに分かれました。家族がカメラで撮るスナップ写真と、写真館で撮るきちんとした記念写真です。

平成:子ども写真専門の写真館

平成に入ると、子ども写真専門の大型チェーン店が全国に広がりました。スタジオアリスは1992年に子ども写真専門の写真館の1号店を開き、2001年には全都道府県に店を出しています。

たくさんの衣装から選んで着替え、何ポーズも撮って、気に入った写真を商品として選ぶ。この形が広まって、衣装のレンタルや着付け、ヘアセットまで写真館でまとめて頼むのが一般的になりました。

令和:データ納品と出張撮影

今は、写真を紙で受け取るだけでなく、データでまとめて受け取る形が増えています。出張撮影では、数十枚から100枚ほどの写真データを納品するサービスが多くあります。

一枚のきちんとした写真を額に飾る時代から、たくさんの写真をスマートフォンで見返したり、祖父母に送ったりする時代へ。写真の受け取り方も変わってきました。

今の七五三と写真(2023年の調査から)

スタジオアリスが2023年に、七五三を予定している全国の500人に行った調査があります。企業による調査で、七五三を予定している人だけが対象なので、全国の家庭の割合とは言えません。それでも、今の七五三のようすがよくわかります。

七五三でする予定のこと 割合
写真館で撮影する 73.0%
お参りする 62.2%
衣装を着せる 61.4%

写真館での撮影が、お参りより多くなっています。子どもの衣装をどう用意するかでも、「写真館でレンタル」が64.4%でした。

お参りの時期は分散している

お参りの時期 割合
10月中旬 10.3%
11月上旬 30.5%
11月15日当日 4.8%
11月中旬 14.5%

11月15日当日にお参りする人は4.8%しかいません。混雑や家族の予定、衣装や撮影の予約に合わせて、日を選ぶ家庭が多いようです。北海道神社庁によると、北海道では寒さや雪を避けるため、本州より1か月早い10月15日ごろから祝う地域もあります。

祖父母と一緒に祝う家庭も多い

同じ調査では、父方の祖父母を招く予定の人が47.2%、母方の祖父母が44.0%、家族だけが34.0%でした。コロナの影響で七五三を延期した経験がある人は23.2%いましたが、2023年には食事会や祖父母の参加が戻ってきています。

七五三の写真は、子どもだけでなく、親や祖父母、きょうだいが一緒に写る家族の記念写真でもあります。

3つの撮り方の比較

今の七五三写真の撮り方は、大きく分けて3つあります。

撮り方 よいところ 気をつけたいところ
家族で撮る(スマートフォンなど) 費用がかからない。子どもが緊張しにくく、ふだんの表情が撮れる 撮る人が写れないので、家族全員の写真が残りにくい
写真館で撮る 天気に左右されない。照明や衣装を整えて、きちんとした写真が残せる。衣装や着付けもまとめて頼める 写真の商品の選び方で、合計の費用が大きく変わる
出張撮影(外で撮る) 外の景色の中で、歩く姿や自然な表情が残せる 天気、混雑、撮影できる場所かどうかの確認が必要

どれか一つに決める必要はありません。きちんとした写真は写真館で、外での自然な姿は出張撮影で、当日のふだんの表情は家族のスマートフォンで。こう役割を分けるのが、今の七五三にはいちばん合っていると当店は考えています。

料金は「撮影料」より「合計」で比べる

写真館の広告では、撮影料が数千円と表示されていることがあります。ただ、実際には台紙やアルバム、データなどの商品を選ぶと、合計は数万円になることが多いです。料金を比べるときは、撮影料だけでなく、ほしい商品を入れた合計で比べてください。

当店の写真館での七五三撮影は、2ポーズ×台紙1冊とデータ(全カット)で24,000円(税込)、3ポーズ×台紙3冊とデータ・メイキングDVDで39,000円(税込)です。土日祝の割増はありません。

神社での撮影ルールも変わってきた

写真が七五三の中心になるにつれて、神社での撮影をめぐるルールも変わってきました。プロのカメラマンによる境内での撮影を控えるよう求めたり、事前の申請制にしたりする神社が増えています。

大阪天満宮では、2026年4月1日から七五三詣・お宮参りの境内撮影が、ご家族の撮影も含めて原則禁止になりました(スマートフォン・携帯電話のカメラアプリのみ例外、建物内は不可)。境内でプロが撮影できるのは、大阪天満宮 天満宮会館 写真室だけです。

詳しくは、大阪天満宮の七五三撮影|境内は写真室だけ。自然な表情は参詣道と公園でにまとめています。

スタジオアージュの七五三撮影

スタジオアージュは、大阪天満宮から徒歩2分の写真館です。写真館での撮影と、境内の外での出張撮影の両方を承っています。

撮影 内容
写真館での撮影 2ポーズ×台紙1冊・データ(全カット)24,000円〜(税込・土日祝の割増なし)
出張撮影(大阪天満宮周辺) 天神橋筋商店街(参詣道)や近くの公園で。平日28,000円・土日祝33,000円(税込)、出張費0円、約60分・100カット前後のデータ
衣装 撮影をご利用の方は七五三衣装のレンタル無料
お参り 撮影のあと、衣装のまま徒歩2分で大阪天満宮へ

まとめ

七五三は、平安時代からの成長儀礼に、幕末に生まれた写真が加わってできた行事です。明治・大正に写真館で晴れ姿を残す習慣が広まり、戦後は家庭のカメラ、平成は子ども写真館、令和は出張撮影とデータ納品と、写真の残し方は時代ごとに変わってきました。

それでも、子どもが無事に育ったことを家族で喜び、その姿を残しておきたいという気持ちは、昔から変わっていないのだと思います。

スタジオアージュ(大阪天満宮から徒歩2分) 大阪市北区天神橋2丁目3-22 西川ビル2F 電話 06-6881-0170(平日 10:00〜17:00/土日祝 10:00〜16:00)

※ 調査の数字は、スタジオアリスが2023年に七五三を予定している500人に行った調査によるものです。料金は2026年10月8日時点の情報です。

よくある質問

七五三で記念写真を撮るようになったのはいつからですか?
日本に営業写真館ができたのは幕末です。明治時代に七五三という呼び名が広まり、大正時代に七五三のにぎわいが大きくなったので、明治から大正にかけて七五三の晴れ姿を写真館で撮る習慣が広まったと考えられます。最初の七五三写真がいつ撮られたかを示す史料は見つかっていません。
七五三の由来は何ですか?
3歳の髪置(かみおき)、5歳の袴着(はかまぎ)、7歳の帯解(おびとき)という3つの成長儀礼が由来です。平安時代の公家の子どもの祝いが武家に受け継がれ、江戸時代に庶民へ広がりました。
今は七五三で写真館を利用する家庭が多いのですか?
大手写真館チェーンのスタジオアリスが2023年に七五三を予定している500人に行った調査では、73.0%が写真館で撮影すると答え、お参りする(62.2%)を上回りました。企業による調査なので全国の家庭の割合とは言えませんが、写真が七五三の中心になっていることがわかります。
七五三は11月15日にしないといけませんか?
11月15日にこだわる必要はありません。同じ2023年の調査では、11月15日当日にお参りする人は4.8%で、11月上旬が30.5%と最も多い結果でした。北海道では寒さを避けて10月15日ごろから祝う地域もあります。
スタジオ撮影と出張撮影、どちらがいいですか?
スタジオは天気に左右されず、照明や衣装を整えてきちんとした写真を残せます。出張撮影は、外の景色の中で歩く姿や自然な表情を残せます。スタジオアージュでは、大阪天満宮から徒歩2分の写真館での撮影と、境内の外の商店街や近くの公園での出張撮影の両方を承っています。

※価格は記事作成日時点のものであり、今後変更となる場合がございます。

平家 隆行
文責 平家 隆行

Webエンジニア / システム管理

スタジオアージュのWebサイトの制作・運営・管理を担当。システムの構築や、ネットサービスの展開なども。お客様にわかりやすい情報発信を心がけています。

カツ丼が好き。

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